現在の社会は、「オレオレ詐欺」などに代表されるように、高齢者を巧みに信頼させ、金銭を騙し取るといった犯罪が蔓延しております。
犯罪とは行かないまでも、相続の情報が不足している消費者に対して、知らないことをいいことに法外な費用を請求したりしている団体もあるようです。当然クレームも多いようですが。
これからの時代は、本当の意味で生活者の不安、悩みに答えていく時代になっていくと思いますし、きめ細かいサービスが求められ、より深い満足を消費者の方に感じ取ってもらえる企業でなければ生き残っていくことは難しいのではないかと感じております。
人の死に関わる相続という仕事をしておりますと、人の幸せとはなんなのかということを自然に考えてしまいます。様々な亡くなり方、そして多種多様な相続関係、及び十人十色なこれまでの人生。そんなことを相続の現場では一瞬にて把握し理解しなければ、心のこもった手続を進める事は出来ません。
個人的には、50年先なのか10年先なのか、3ヶ月先なのかは誰にも分かりませんが、最後の5年間が自分にとって幸せに感じる事が出来れば、人生幸せだと言えるのではないかと思います。
しかし、近年核家族化が進み、1人暮らしの高齢者の方も増える一方で、孤独死も年々増え続けています。最後の時をお1人で迎え、しばらく発見されないままでになってしまうというのは非常に悲しいことだと思います。
1人でもそういった方が少なくなるように活動していきたいですし、やはり相続を機会に、残された家族の方がより円満な関係を築き、益々の発展をしていくことが、先に逝かれた方の本当の望みだと思います。