専門家と提携し手続き代行も
遺族年金の受給、相続税の申告など相続に関する相談を受け付け、弁護士や司法書士など専門家と提携し総合支援サービスを行う「相続手続き支援センター宮城支部」が岩出山町内に開設され、このほど本格的に業務を開始した。同支部は「まずは気軽に問い合わせてほしい」と呼びかけている。
相続の手続きは多岐にわたり、どこへ相談すれば良いか分らない人が多いほか、悲しみにくれるあまり手続きが遅れてしまうと「給付されるはずの金銭がもらえなくなった」「延滞金(罰金)を徴収された」といった不利益を被ることも。また、勤めなどの理由で時間的余裕がなく悩む人も多いという。
同支援センターは、相続関係の窓口を一本化することを目的に設立されたもので、東京都新宿区へ本部、全国各地に二十ほどの支部が置かれた。宮城支部は、第三セクター(有)池月道の駅社長などを歴任した岩出山町池月字鵙目、中鉢秀逸さん(54)が休眠状態だった個人会社に事務局を置いて開設。(株)東洋(本社・高清水町、阿部新哉社長)ともタイアップし、相続手続きが必要となった遺族宅へダイレクトメールを送付するなど、本年度から本格的に業務を開始した。
主なサービス内容は(1)相談(2)専門的手続きの調整、進行サービス(3)アフターサービスの三つ。(1)は相続が発生してから三カ月未満の人を対象に無料(印紙代など実費は必要)で行う。(2)は必要に応じ弁護士や司法書士、税理士、社会保険労務士など提携する各専門家と共同で手続きを代行し、予定通り手続きが進んでいるかも報告する。専門家に対する報酬のほか、同支部へのサービス申込料として遺産総額0.3%が必要。
中鉢さんは「ささいな事でも構わないので、まずは気軽に相談してほしい」と話している。受け付け時間は、月―金曜の午前九時から午後六時まで。電話(78)2256:ファクス(78)2283
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